森歯科医院ブログ

2017年1月10日 火曜日

電動ハブラシ

家電量販店にいくと電動ハブラシのコーナーをのぞいてみるのですが、いくたびに種類が増えて選ぶのが大変だろうなぁと思います
みなさんは何を基準に電動ハブラシを選びますか
形ですか?機能ですか?値段でしょうか?
むし歯や歯周病の原因となる歯垢は非常に粘着性の強い物質でできているので、うがいした程度では除去できませんし、唾液の洗浄作用から細菌をしっかり防御しています
ハブラシの毛先でこそぎ取る以外除去する方法がないのです
しかも複雑な形態の歯の表面に付着した歯垢をきれいに除去するには、繊細なハブラシの動きが必要となります
手磨きよりも繊細な動きを実現するために電動ハブラシは開発されたのです
適切に使用すれば手磨きよりも容易に歯垢を除去できる電動ハブラシですが、使用法を誤るとかえって磨き残しが生じてしまいます
しかも、これだけ多種多彩な電動ハブラシがあり、それぞれに使用法が微妙に異なります
初めて電動ハブラシを使用する、あるいは機種変更した場合には、歯医者さんでプラークコントロールがきちんとできているかどうか確認してもらうことをお勧めします
もし、磨き残しが多ければ、歯医者さんが適切な使い方を教えてくれるでしょう
せっかく電動にするのであれば、効果が最大限に出るようにしましょう

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2016年12月 6日 火曜日

マウスガード

このブログでも、顎関節症治療や歯軋り防止や睡眠時無呼吸症候群治療のためのマウスピースを紹介してきました
今回はスポーツ選手の使用するマウスピースであるマウスガードについてご説明します
マウスガードは、ボクシング・ラグビー・フットボールといったいわゆるコンタクトスポーツといわれる、人と人の接触が頻繁に起こる競技で使用されるものです
これらの競技では、歯の破折や唇・歯茎・頬の粘膜・舌の裂傷といった怪我が起こりやすいのです
この予防のために上の歯と歯茎を少しやわらかめの材料で被覆するのがマウスガードです
既製品もあるのですが、やはり使用する人の歯や歯茎のかたちにびったりフィトしたものを使う方が、より安全だといえます
ぜひ、歯医者さんできちんと型を取って作製したマウスガードを使用してください
特に、小中高校生でコンタクトスポーツをされる方は、永久歯の萌出や顎の発育に合わせてマウスガードを作り替えていく必要もあります
怪我を予防して楽しくスポーツをするためにマウスガードを使用しましょう

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2016年10月21日 金曜日

噛み合わせと体幹

先日、部分入れ歯を装着した患者さんが調整にいらっしゃいました
この患者さんは水泳をされるのですが、入れ歯が入ってから泳ぎやすくなったとおっしゃっていました
他にも歯の治療後に歩きやすくなったとか、つまずかなくなったという声もよく耳にします
歯を失ったり、むし歯で噛み合わせが不安定になると顎の位置が不安定になります
下顎骨は緻密で重い骨なので、この位置が微妙にずれただけで、体幹が正常に保てなくなり、体の動きに支障が生じてしまいます
食べるのに問題がないからと歯の治療を先延ばしにしていると、思わないところで全身に影響が出ているかもしれません
歯は物を噛むという役割だけではなく、全身のバランスにも寄与していることを認識していただきたいと思います

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2016年9月28日 水曜日

オーラルフレイル

フレイル(虚弱)・サルコペニア(筋肉減少症)・ロコモティブシンドローム(運動器障害)、最近これらの言葉をよく耳にするようになりました
いずれも超高齢化社会における寝たきりや介護につながるものです
そして新たにオーラルフレイル(お口の虚弱)という言葉が注目されています
要介護になるまでにはプロセスがあって、まずは心のフレイルすなわち意欲低下により社会や人とのつながりが低下します
この段階でお口の中では歯周病やむし歯で歯を失っていきます
次に栄養面のフレイル、これがオーラルフレイルであり、噛めないことで食べられる食品が少なくなり食欲が低下し、栄養が不良になります
さらに進むと身体面のフレイル、サルコペニアやロコモティブシンドロームの段階となり、栄養低下や代謝の低下が顕著になっていきます
最終的には重度フレイルすなわち要介護や寝たきりの状態になってしまうのです
それを避けるためには、なるべく早い段階でフレイルを認識し、生活を変えていくことが重要です
我々歯科医もお口の機能を維持し、オーラルフレイルを防ぐ手助けができます
健康寿命を延ばすためにも歯医者さんを有効活用してください

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2016年9月 2日 金曜日

クラックトゥース

最近クラックトゥースの治療をするケースが増えています
クラックトゥースとは一見何でもない歯なのですが、拡大鏡等で精査すると、ひびが入っている歯のことです
むし歯のように穴があいていたり、黒くなっていたりしないのに噛むと痛いとか、冷たいものや甘いものがしみるといった症状があります
原因としては長年使用したことによる疲労もありますが、くいしばりや歯ぎしりといった異常な噛み合わせの力によるものが多い気がします
現代のストレス社会が必要以上に歯に負担をかけているのではないでしょうか
軽度のものであれば、ひびの周囲を削合して詰め物をすれば改善しますが、放置しておくと歯の神経が炎症を起こしてしまったり、歯の根が割れてしまう場合もあります
食事のときに違和感を感じたら、見た目が問題なくても早めに歯医者さんに相談されることをお勧めします

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