森歯科医院ブログ

2014年8月31日 日曜日

噛む健康

現代の人が一回の食事で噛む回数は、江戸時代の人の半分以下になっています。
噛まなくても飲み込める柔らかい食べ物、時間に追われ食事にゆっくり時間をかけられない...理由は様々です。
噛むことで食物を細かくし、唾液で十分に分解することで、食物のもつ栄養を余すことなく体に吸収することができます。
また、噛むという行為は多くの筋肉を動かす必要があり、脳への血流量が劇的に増えます。脳は、味覚、嗅覚、触覚、聴覚、視覚といった五感を総動員して食事に対応しようとします。
噛む回数が減ると、それだけ脳への刺激が減ってしまうのです。
現代人は生まれつき親知らずがなかったり、側切歯や小臼歯という歯がなかったり、歯の本数が減少する傾向がみられます。さらに、虫歯や歯周病で歯を失うと、噛む効率が落ちていきます。
脳や体の健康を保つためにも、一本でも多くの歯で、よく噛んで食事をすることが重要なんですね。

投稿者 森歯科医院

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