森歯科医院ブログ

2015年4月30日 木曜日

歯周病と喫煙

喫煙による害として、末梢血管の収縮ということがあります
これにより歯茎の血流が妨げられてしまいます
歯周病の症状として歯茎からの出血がよく知られていますが、ヘビースモーカーの方では歯周病なのに歯茎からの出血があまり見られない場合があります
細菌に感染すると体の防御機構として感染した部位に血液が集まってきます。白血球をはじめとして血液の中には侵入した細菌をやっつける成分が含まれているので生じる現象です
このため感染した部位では炎症を起こし、出血しやすくなるのです
喫煙者で血流が阻害されていると、出血が生じづらいとともに非喫煙者に比べて2倍の速度で歯周病が進行するというデータもあります
もともと自覚症状が少ないまま進行する病気ですから、喫煙者のリスクは非常に高いと言えると思います
喫煙者の方は定期的に歯科医院で歯周病のチェック、管理を受けることをお勧めします

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2015年4月19日 日曜日

歯周病と糖尿病

糖尿病と診断され、食事や運動で血糖値をコントロールされている方も多いと思います
また、今後糖尿病患者はますます増える傾向にあります
糖尿病の三大合併症といえば糖尿病性網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病性神経障害ですが、第四の合併症として歯周病が認知されてきています
糖尿病の方は歯周病菌に感染しやすく、悪化しやすいのです
同時に歯周病菌の出す毒素が糖尿病を悪化させることもわかってきました
つまり、糖尿病と歯周病は同時進行で治療していくことで、それぞれの病気をより改善していくことができるのです
糖尿病と診断された方は、ぜひ歯医者さんで歯周病の検診を受けることをお勧めします

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2015年4月10日 金曜日

新入生のみなさんへ

新年度、小学校に入学された新一年生のみなさん、おめでとうございます
小学校の六年間は、乳歯から永久歯へと生え変わる一生の内で最もダイナミックに口の中が変化する時期です
私は小学校の校医を20年近くやっていますが、最近気になるのは顎が小さくて永久歯がきちんと並びきらないお子さんが多いことです
噛み合わせが乱れると、むし歯のリスクが高まったり、顎関節症になって全身にさまざまな影響を及ぼす場合もあります
お願いしたいのは、かかりつけの歯医者さんをつくって定期的に管理してもらうことです
小学生のうちにむし歯や歯並びの悪化を予防し、適切な歯磨きの習慣を身につけることで、大人になるまでお口の健康な成長を育むことができるのです

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2015年4月 3日 金曜日

骨粗しょう症治療薬

骨粗しょう症で病院に通院し、注射薬や飲み薬を投与されている方にお願いです
最近は、ビスフォスフォネート(BPs)系薬剤を使用されることが多いのですが、この薬を長期間使用している方で歯科治療を受ける場合には注意が必要です
抜歯やインプラントなどの外科処置後に、まれに顎の骨が腐ってしまうことが報告されています
どうしても外科処置が必要な患者さんには、お医者さんと相談のうえ一定期間この薬をお休みしていただかなくてはならない場合があります
この薬は骨粗しょう症以外にもページェット病や乳がん、前立腺がんなどの骨転移に対しても使用されます
こういった病気でお薬を投与されている方は、歯科にかかるときには必ずお薬の名前を歯医者さんにお知らせください

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