森歯科医院ブログ

2021年7月 7日 水曜日

歯周病とアルツハイマー

アルツハイマー型認知症に歯周病の原因菌が関わっていることが明らかになりました。歯周病菌が歯ぐきに侵入すると、免疫細胞が集まってきて戦いが始まります。これが歯周病の炎症状態です。免疫細胞は多量のタンパク質分解酵素を出して歯周病菌をやっつけようとしますが、これが周りの細胞も傷つけてしまうことでアルツハイマーの原因となる異常なタンパク質が生成されてしまうことがわかりました。さらに、歯周病菌はこの異常なタンパク質を脳内に入りやすくする働きをしていることもわかってきました。このタンパク質が脳内に蓄積されるとアルツハイマー型認知症を発症する原因となるのです。超高齢化社会を迎えた日本において認知症の予防のために歯周病予防が大切であることを知っていただきたいと思います。

投稿者 森歯科医院

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