森歯科医院ブログ

2022年3月11日 金曜日

歯科医院の標準予防策(スタンダードプリコーション)

新型コロナウィルス感染拡大で皆さまもマスク、手洗い、うがいといった予防を心がけていると思います。
飛沫感染ですので、歯科医院は最も感染のリスクが高い職場のひとつです。しかし、歯科医院でクラスターが発生したという話は聞きませんよね。
歯科では昔から標準予防策(スタンダードプリコーション)が徹底されていました。マスク、グローブ、ゴーグル等の装着は当然のことで、手洗いもかかせません。使用する器具・機材もその使用法にあわせて、滅菌(すべての微生物を死滅させるか完全に除去する)・消毒(有害な微生物の感染性を無くすか数を少なくする)・洗浄(水や洗剤を使って目に見える汚染を洗い落とす)を行ってきました。
これらの予防策が当然のこととして励行されてきていたので、新型コロナウィルス感染にも対応できたのだと思います。
もちろん、標準予防策に加えてさらなる感染予防も講じられています。皆さまが安心して歯科治療を受けられるように歯科医院側も準備していることを知っていただければ幸いです。

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2021年7月 7日 水曜日

歯周病とアルツハイマー

アルツハイマー型認知症に歯周病の原因菌が関わっていることが明らかになりました。歯周病菌が歯ぐきに侵入すると、免疫細胞が集まってきて戦いが始まります。これが歯周病の炎症状態です。免疫細胞は多量のタンパク質分解酵素を出して歯周病菌をやっつけようとしますが、これが周りの細胞も傷つけてしまうことでアルツハイマーの原因となる異常なタンパク質が生成されてしまうことがわかりました。さらに、歯周病菌はこの異常なタンパク質を脳内に入りやすくする働きをしていることもわかってきました。このタンパク質が脳内に蓄積されるとアルツハイマー型認知症を発症する原因となるのです。超高齢化社会を迎えた日本において認知症の予防のために歯周病予防が大切であることを知っていただきたいと思います。

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2019年10月 7日 月曜日

口臭予防

最近、口臭を気にされて来院される方が増えています。
口臭の原因としては、歯垢の付着・舌の汚れ・唾液の減少が考えられます。
歯垢の付着は、正しいブラッシングを習慣づけることで減少させることができます。
舌には舌苔という汚れが付着します。これは舌ブラシで清掃するか、ガーゼでこそぎおとします。ガーゼに黄色い汚れが付かなくなるまで行ってください。
唾液の減少は、自律神経の乱れや服用している薬の副作用、少ない水分摂取、シェーグレン症候群等の病気などが原因で起こります。十分な水分補給や唾液腺のマッサージ、ストレスの軽減などが重要です。
他にも洗口剤の使用が、一時的ではありますが効果があります。

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2019年4月12日 金曜日

口腔乾燥とシェーグレン症候群

口の中がヒリヒリする、口内炎ができやすい、口臭がひどい、食べ物が飲み込みにくい、頬や舌をよく噛んでしまうといった症状で来院される方がいらっしゃいます。
そういった訴えをされる方の多くは、唾液の量が減ってお口の中が乾燥している、いわゆるドライマウスが原因です。
特に30代以降の女性に多いのがシェーグレン症候群という病気で、唾液が出にくくなる、ドライアイといった症状が現れます。
この病気は、本来外部からの侵入者を攻撃するはずの免疫が、唾液腺や涙腺を攻撃してしまうことで起こります。
いわゆる自己免疫疾患です。
ドライマウスになると、口の中で細菌が繁殖しやすくなり、むし歯や歯周病を悪化させます。
対策としては、徹底したプラークコントロール、唾液腺マッサージ、人工唾液の使用などがあります。
お口の乾燥を感じたら、歯医者さんに相談してみてください。

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2018年9月20日 木曜日

フルーツで口の中があれる?

皆さんは、フルーツを食べてお口の中がひりひりしたり、喉がむずがゆくなったりした経験はありませんか
これは果物に含まれるタンパク質分解酵素が原因です
この酵素がお口や喉の粘膜に作用して、粘膜の表面をあらしてしまった結果、痛みや痒みを引き起こします
通常は、唾液が酵素の作用を緩和して症状の発症を押さえたり、発症しても短時間で消失していきます
しかし、ドライマウスや唾液の分泌量が低下している方は、数日間症状が続いてしまうことがあります
こういった方は、タンパク質分解酵素が多く含まれるフルーツ、パパイヤ・いちじく・パイナップル等を食べる際には気を付けてください

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